マルチスライスCTを用いた新しい大腸検査です。肛門より炭酸ガスを注入し、CT撮影を行うだけで大腸内視鏡カメラで撮影したような画像を得ることが出来ます。検査時間も短く、15分程度です。
大腸CT検査で発見できる主な病気
◆大腸ポリープや、大腸腫瘤など
長所 |
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大腸内視鏡を挿入しなくてもよい 検査時間は15分程度と短時間 大腸内視鏡と比べ、前処置や検査の負担が少ない 注入した炭酸ガスは速やかに吸収され、検査後の腹痛もほとんどない |
短所 |
病変の組織を採取することが出来ない (精密検査として、大腸内視鏡を受ける必要がある場合がある) 平坦な腫瘤や5mm以下のポリープの描出は困難 CT撮影に伴う被ばく(低線量) |
図1:仮想中腸像
図2:仮想内視鏡像
図3:仮想内視鏡像
検査の流れ
事前の診察にて、問診・検査説明を行います。
検査前日、事前にお渡しした検査食を食べていただきます。
検査当日
・肛門からチューブを挿入し、炭酸ガスを入れます
・4回程度息止めをし、CT撮影をします。
・チューブを抜きます。
検査ができない方
・CTの撮影が出来ない方(妊娠中・妊娠の可能性のある方、ペースメーカのある方など)
・前処置が出来ない方
・腸閉塞が疑われる方
・腎機能が悪い方
・大腸ポリープ切除直後、腸管手術直後の方
・ヨードアレルギーの方など